刊行物の紹介
押田彰著(2024年) 『【改訂版】 OECD地域開発政策委員会 −国際機関における地方創生をめぐる議論−』 「グリーン成長」から「インクルーシブ」な地方創生へ。国際機関はどのように地方創生を議論してきたのか?先進諸国を中心に38か国が参加する国際機関・OECDでは、世界的な政策課題を様々に取り上げ、研究・提言活動を行っている。 本書では、OECDの中でも地域開発をメインテーマとして扱う地域開発政策委員会における20余年に渡る議論を、日本国政府代表者として出席していた著者が振り返る。 地域開発政策委員会がどのような問題意識で設置され、どのようなことが話されてきたのか。また「グリーン成長」から「サステナブル(持続可能)」、「レジリエント(強靭)」、「インクルーシブ」へと深化していく議論の過程を、豊富な資料を元にコンパクトにまとめた。 2021年出版の旧版では、コロナ禍のただ中にある2020年度までの内容を扱った。今回の改訂版では、地域開発研究所HP上に連載されていた「国際機関における地方創生をめぐる議論OECD地域開発政策委員会だよりPART II」を加え、ポストコロナの論点を含む2023年までの議論の内容をカバーしている。 |
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佐竹五六著(2023年) 『政策論の作法−政策はいかに策定されるべきか−』 本書は創造書房より1999年に発行された『政策論の作法』に、2009年に財団法人日本開発構想研究所より刊行された論文『55 年体制下における土地政策を総括する』を加えた増補改訂版である。 著者の実務家としての長い経験から培われた洞察力に満ちた政策立案過程は、現役の官僚のみならず、様々な分野の現場第一線の実務家に多くの示唆を与えてくれるものである。また、政策策定プロセスへの市民参加の必要性がますます強調される今日においては、「政策」に関心を持つ人々にとっての必読の書となる。 |
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金安岩男・牧瀬稔編著(2019年) 『都市・地域政策研究の現在』 本書は、若手からベテランまでの研究者10名が、都市・地域の政策課題について取組み、事例を交えて考察したものである。都市・地域を俯瞰的に、物語仕立てに考察したものから、自治体、議会による政策研究の経緯と現状を紹介し、NPOと自治体による協働の課題、新たな学校開設の事例、地域における居場所づくり、文化政策などを報告している。そして、自治体研究所の新宿区の活動例として、その実態、思想的考察、人口予測などを紹介している。さらに政策に必要なデータ分析の話題も取り上げ、実践の世界と研究の世界との橋渡しを目指し、新たな可能性を模索している。 |
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金安岩男・加藤文俊編著(2016年) 『都市・地域政策研究の現在』 視座とは―… 物事を見る立場。視点。(広辞苑より) 慶應義塾大学で教授、常任理事を務め、学外でも多くの要職に就かれた橋潤二郎先生。学術的にも社会的にも広範囲にわたりご活躍されました。 ―そんな橋先生が2013年に亡くなられてから早3年。 橋先生を師匠とする研究者やかつての同僚たちが、高橋先生の“知的挑発”に応え、一冊の本をつくりました。 執筆者それぞれの問題意識や文章形式は異なりますが、各人の中には、橋先生の卓越した企画力・構想力、感性、開発力、統合力が、確かに浸透していることが文章から感じ取れます。 時間・空間を越えて、いま一度“橋先生とともに”まわりの社会や物事を、新しい「視座」でとらえてみてはいかがでしょうか。 |
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東日本大震災を考える検討会編(2012年) 『アイデンティティ・クライシスからの問いかけ −東日本大震災を考える−』 2011(平成 23)年 3 月 11 日、この日は今後長く日本人の記憶に残る日となるであろう。また、今回の東日本大震災の地震と津波による災害の規模や特質は、防災に対して多くの反省と教訓を残したが、これらを記憶と記録に残していく努力を続けていかなくてはならない。それが、今回犠牲になられた多くの方々に対する私達の義務であると考える。 そこで、地域のアイデンティティとアイデンティティ・クライシスをキーワードに、大震災及びそこからの復興について、参加者が自由な立場で多様な角度から議論を重ね、現地調査を実施するとともに、外部からの話題提供も受け、検討を進めた。 本冊子は、検討会での議論をもとに、検討会に参加した者が分担執筆したものである。 |
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